いや~、しかしここはちっとも変らんな。
いやいや、社長が初めてここに来たのはたかだか3年前でしょ。まぁその間、SD-WANをめぐる環境が著しく変化した様子をリアルタイムで見ているようなものだから、そう言いたくなる気持ちも少しは分かるけれども。
ここは幕張メッセ。インターネットテクノロジーに関する国内最大級のイベント、Interop Tokyoに3年連続でやってきたのだ。25回目となる今年も国内外から500社を超える企業・団体が参加しており、開催期間3日間のトータル入場者数は今回ついに15万人を超えるのでは、とも言われている。今や最新の技術動向とビジネス活用のトレンドを知ることのできる貴重な機会と言っても過言ではないだろう。
さて、今日も大野くんは来ているかな?
クンクンと鼻を鳴らして既にお馴染みとなった大野さんの匂いをすぐに嗅ぎ付け、迷いのない様子で歩を進める社長。そしてすぐにNTTPCコミュニケーションズのブースを発見。しかし、なんだか様子がいつもと違う。
本日、弊社SD-WAN製品に実際に触れることができる、クイズ形式のハンズオンセミナーを行っております。ステキな賞品も用意していますので、どうぞ奮ってご参加ください!
これは面白そうだ。そろそろワシも自分で触ってみたいと思っていたんだ。
こりゃ「賞品」に釣られたな・・・。ちょうど解答席に2つ空きがあったので、僕も否応なく席につく。
まずは『日本語版コントロールパネルで楽々設定』『シンプル機能でシンプル料金』『「フレッツ」に対応したゼロタッチプロビジョニング』など、僕らにとっては既におなじみの「Master’sONE CloudWAN」の特長を簡単に紹介。
そして第1問は「ホントに簡単に利用できるの?」。本当にSD-WANを簡単に導入できるのか、実際に「Master’sONE CloudWAN」のコントロールパネルを利用して拠点を追加してみよう、という問題。
あれ? コントロールパネルのデザインが以前よりも洗練されている気がする。いつか大野さんが「日本向け、特に中小企業向けに極限まで機能を絞り込んだ」と仰っていたが、その効果が出ているんだろうか。それもあってか、ものの数分で3人とも新規拠点の申し込みの準備ができ、見事正解。ここまでシンプルだと、社長でも(失礼)扱えるようで、ハンズオン中に僕や大野さんが質問攻めに遭うかも、という心配は杞憂に終わったようだ。
これで「申し込む」ボタンをクリックすれば申し込みは完了です。でも今日は申し込みはしないでくださいね~。
後から思えば大野さんがそう言った瞬間、社長の目がキラーン、と光ったような気がしたことをもっと良く考えるべきだったのかもしれない・・・。
続いてネットワークの設定、エッジ装置の接続、接続承認と手順が進むも、社長は質問どころか僕や僕の操作するPCの画面には一瞥もくれず、ときどきウンウンと頷きながら黙々と作業を続けている。あれ? 気がついたら社長1人で新しい拠点を開通させちゃったよ。どうやら賞品に釣られているようでもなさそうだ。だとするとこの前向きさはどこから来るんだろう??
続いて第2問「トラフィックはどんな風に見えるのか?」ではトラフィックの可視化、第3問「流行りのインターネットブレイクアウト、ホントに簡単に利用できるの?」では拠点に「Office 365」のブレイクアウトを設定。社長は次々にスイスイと課題をクリアしていく。いくら機能がシンプルでUIのレイアウトが分かりやすいとは言っても、ここまでくるとさすがに不気味だ。というかネットワーク担当の僕の存在意義まで危うくなるのでは・・・。
と、ここで大野さんの天の声。
本日のハンズオン演習は以上です。お疲れさまでした。参加者の皆様は、お帰りの前にあちらで賞品をお受け取りください。
ひと仕事終えて大野さん退場。多少のモヤモヤを抱えつつも、思わずホッとしてしまった。さて帰ろ・・・って、あれ? 社長がまだ席を立っていないぞ。真っ先に賞品を貰いに行かないとは珍しい。ん? 最初のほうの「拠点登録」画面を開いているな。復習か? いや、入力しているのはウチの会社のホンモノの住所や電話番号じゃないか!
これでヨシ! 犬だけに『ポチッとな!』だ!
あぁ、「申し込む」ボタンをクリックしちゃったよ、この人・・・もとい犬!
ヨシ、申し込み完了。さて、これでワシも晴れて顧客だな。今後は大手を振って大野くんの厄介になれるぞ!
どこまでも上から目線の社長だ。大野さんのご苦労はまだまだ続く・・・のか??
Interop Tokyo 2019の会場では、NTTPCコミュニケーションズサービスクリエーション本部の三澤響本部長が「いよいよDXファースト突入 数年後のレガシーシステム刷新に向け、いま取り組むべきIT整備とは?」と題してセミナーを実施。
2019年現在、多くの企業においてデジタルトランスフォーメーション(DX)が経営課題となるなか、レガシーシステム更改、IT人材の不足といった数々の問題を解決する手段こそ「SD-WAN]であることを、導入事例などを交えながら分かりやすく解説しました。