それにしてもすごいところに来てしまったものだ・・・。
ここは東京タワーを間近に臨み、芝公園のゆたかな緑に囲まれたホテル「ザ・プリンス パークタワー東京」。社長が本日この場所で行われるフォーラムの招待状を入手したと言うので同行してきたのだ。

秋田社長

どうした、柴くん。行くぞ!

豪華なエントランスやロビー、洗練されたスタッフさんの動きなど、目にするものすべてにビビリまくる僕を尻目に、社長は受付に向けてスイスイと進んでいく。堂々としたもんだ。こういうところはやっぱり社長だなぁ。

「NTT Communications Forum 2018」は、NTTコミュニケーションズ主催で、NTTコミュニケーショングループ最先端ICTを一堂に会する大規模フォーラム。同グループが2018年度の戦略と位置づける「デジタルトランスフォーメーションの実現」に必要なSDx+M、AI、IoTなどのデータ利活用を支えるソリューション・サービスを紹介するとともに、パートナー企業の取り組み事例などの講演も実施される。

秋田社長

最初はこっちだそうだ。行くぞ!
既に受付は終了したらしい。あれ? 「アテンダント」のプレートを胸に付けた案内役の方がついている。どうやら「招待された」と言うのは嘘ではなさそうだ。

最初に訪れたのは「30分で出来る!シンプルなSD-WANでDIY構築&簡単運用!」というハンズオンセミナーが行われているステージ。そういえば実機(エッジ装置)を実際に触ったことはまだなかったな、と末席に座ろうと思ったら・・・

秋田社長

実際に体験させてもらえるそうだぞ。行って来い!

ニコニコと観覧席に陣取る社長に強引に押され、ステージ前のハンズオン体験席へ。空席のあるグループに入れてもらう。目の前には「誰でも簡単にDIY拠点開通」のタイトルの手順書と、見覚えのある実機(エッジ装置)。これって一体・・・・もしや、この場で体験するの??

早速ハンズオンセミナー開始。「30分で出来る!開通」を体験だ、僕は「現地作業者」役をやることになった。ガイダンスに沿ってエッジ装置に、電源ケーブル・WANケーブルを繋ぐ。そして同じグループの「情報システム担当者」役の方にバトンタッチ。こちらもガイダンスに沿ってコントロールパネル(WEB画面)にログインし、WAN / LANの設定を確認後、「承認」ボタンをクリックした。さて次は・・・。

コントロールパネル上で新拠点のステータスが「承認済み」となり、開通完了。
・・・あれ? もう終わり??
他サービスだと「ゼロタッチ」と言いつつ何だかんだ初期設定が必要だったり、手順が多くて「全然ゼロタッチじゃないじゃん!」と憤った経験しかなかったが、これは確かに「ゼロタッチプロビジョニング」の名に恥じない簡単さだ。特に現地作業員側に求められるICTに関する知識や作業負担が少ないのが良い。これなら支店からの呼び出される出張も減るかも?
結局、機能紹介やガイダンス時間を含め約25分で全グループの作業は終了。僕が言うのも何だが、犬でも開通できそうな気がするほど、あっけなく拠点間ネットワークを構築できた。

ハンズオンを終えてコーナーを出ると、すでに観覧席から立ち上がり通路に向かう社長がこちらに手招きしている。次に行くところももう決まっているらしい。

大野さん

あ、秋田社長さん。こんにちは

なるほど、確かに大野さんへのご挨拶は欠かせない。

秋田社長

やあやあ、相変わらず元気そうだな。今日も最新情報を聞きにきたぞ。

大野さん

そうですね。一番は今年度中に、エッジ装置にSIMカードを挿入できるようになることでしょうか。

柴くん

それは凄いですね。エッジ装置を会議室や外出先などに持ち運んで、モバイルルータのように使えるようになるということですね。

大野さん

そういう使い方もできますね、あと、移転の多い拠点にもお勧めです。さらに別のトピックスとしては、クラウド上のセキュリティ機能を拡張する予定もあります。従来のインターネットブレイクアウト機能に加えて、一般のインターネット網へもセキュアな接続環境を確保する機能です。

柴くん

なるほど。アジャイル型開発の長所を活かして、いろいろな機能を同時進行で開発中なんですね。他にも何か予定はありますか?

大野さん

詳しくはWebサイトのロードマップを参照していただきたいのですが、他にも・・・

ここでしびれを切らしたのか、社長が割って入る。

秋田社長

相変わらず難しい話ばかりだな。もっと単純明快なものはないのか?

大野さん

えぇ。実はいま、「速度体感キャンペーン」をご案内しています。まずはSD-WANの実力を把握していただこうと、最小構成のネットワークをお試し価格で提供しているんですけどね・・・。

秋田社長

そうそう、そういう話が聞きたかったんだよ。それはいい。小さく試して、その後を判断する・・・・POCってやつだな?
良し、予算確保しなさい、柴くん。。

「えっ!」という声がピッタリ大野さんとハモった。予算確保!???

秋田社長

いや~、ウチは9月決算だからな。昨年度は業績も好調だったし、東海進出に向けてIT投資計画を立てようじゃないか。これからも頼りにしてるぞ、二人とも!

あれ、思った以上に本気?ってか、大野さん巻き込んじゃダメでしょ、ちゃっかり両手で握手しちゃってるし。
それにしても秋田社長がワンワン社長、もといワンマン社長だってことをすっかり忘れていた。ふー、来期も僕は忙しくなりそうだワン。

NTT Communications Forum 2018では、IDC Japan株式会社 コミュニケーションズリサーチマネージャー 小野 陽子 氏とNTTPCコミュニケーションズ サービスクリエーション本部 本部長 三澤 響 氏が「その業務課題・・・実はICT環境に問題があるのでは? ~実践フェーズに入ったSD-WANの選び方~」と題しクロストークを展開。ICTインフラ市場・動向を熟知するIDC 小野氏が多くのユーザー企業が現在抱えている経営課題をあげ、三澤氏がそれらの課題に対しSD-WANを活用した解決策を提示するという形でトークは進行。SD-WANを導入するメリットや選定時の留意点など、『重視すべきSD-WANポイント』について解説しました。