いやー、実に頼もしい! これからはOffice 365の時代だな。仕事のやり方が根本から変わるぞ!
セッション会場を出るなり、秋田社長は上機嫌でそう言った。
・・・至極もっともな意見なのに、一抹の不安を感じるのはなぜだろう??
ここはMicrosoft Inspire Japan 2017 Nagoyaが開催されている名古屋観光ホテル。
同イベントは日本マイクロソフトがパートナー企業などに向けて開催するもので、今年は9月1日東京にはじまり、9月26日大阪、10月3日名古屋など計5都市で開催。「働き方改革」「インダストリー イノベーション」「デバイス モダナイゼーション」「最先端テクノロジ (AI/Mixed Reality) 」の各分野に対するマイクロソフトおよびパートナー企業の戦略などが紹介される。
今日はたまたま出張の日程と重なったため、社長と2人でOffice 365に関するセッションに参加したのだ。
いやー、今日はOffice365の存在を知っただけでも大きな収穫だ。
柴くん、さっそく導入を検討してくれたまえ!
確かに利用者から見れば便利なんですけどね。そのためのIT環境を整える情報システム部の僕としてはそれなりに検証やら何やら大変なわけで。それに、「Office 365導入に合わせネットワーク関連を強化した」とか「環境をちゃんと整えないと重い」とかIT系のサイトやブログでよく見るんだよな・・・。
そんなことを考えていたら、ふとNTTPCコミュニケーションズのブースが目に留まった。そう言えば、なぜか(?)社長が導入にものすごく積極的な「Master'sONE CloudWAN」にもOffice 365向けの機能があったような・・・て、あれ? ブースにいるメガネの人、どこかで見たぞ? もしかして「Interop Tokyo 24th」でお話を伺った大野さん??
いつもは「1分、1秒だって無駄にしない!」という気合でせわしない社長が、今はなぜかのんびりしている。
・・・こ、これは疑問を解決するチャンス!
こんにちは。前回Interop会場で御社のブースにお伺いした秋田商会の柴と申しますが。
あぁ、覚えてますよ。なにせイn・・・ゲフンゲフン、見た目が個性的でいらっしゃいますからね。で、なんでしょうか?
今後、Office 365を導入検討を進める可能性がでてきたんですが、SD-WANでその辺のお話も出てましたよね。
「インターネットブレイクアウト機能」ですね。一般的にクラウドサービスを利用するとセッション数、トラフィック量はともに増加します。Office 365でもそれは同様で、グループウェアの利用増加でセッション数が不足したり、アプリ利用でトラフィックが増え、輻輳状態が起こったりします。
セキュリティ確保のため、本社経由でインターネット接続を行っていると、ファイアウォールやUTMへの負担が増えるわけですよね。
その通りです。そこで力を発揮するのが「インターネットブレイクアウト機能」です。従来通り本社経由で接続するか、各拠点から直接接続させるかをアプリケーション単位で選べるため、本社側の機器の増設は必要ありません。
なるほど。実は導入したらどのくらいトラフィック量が増えるのか分からず、心配になっていたんです。
まずはアプリケーションの可視化を使って、トラフィック量の増加を見てみても良いかもしれませんね。「SD-WAN」のウリは柔軟な運用性ですから、実際にブレイクアウトするかどうか決めるのはその後でも良いと思いますよ。また、エッジ機器にはファイアウォール機能もありますから、セキュリティも確保できます。
ありがとうございます。SD-WANなら、こちらの問題も同時に解決できそうですね。
お忙しいところありがとうございました。
やっぱり大野さん、頼もしい。1000問ノックくらい余裕でこなすかも、と思ったそのとき、ちょうど社長から声がかかった。
さて、そろそろ懇親会に移動しようかね。
ナルホド。時間を潰していたように見えたのはこのためでしたか。
柴くん、これ食べてみたかね? かなりウマイぞ!
午前中に大きな商談がまとまったこともあってか、いつもはせっかちな社長がニコニコしながらもぐもぐやっている。
ウン、こっちもウマイ。いやぁ、最新情報も入手できるし、いろんな刺激を受けて商売のアイディアもどんどん湧いてくるし、そのうえおいしいものまで食べられるなんて、ITイベントって本当に良いもんだなぁ。次回の出張はイベントの日程に合わせるか!
一番の目的は「おいしいもの」だってはっきり顔に書いてありますけどねっ! 弊社のキャッチフレーズは「犬のごちそうは犬だけが知っている」だし、美味しいものに目が無いのは社訓だし、まいっか。それでは、僕もいただきま~す!
※ Windows およびOffice 365 は、米国Microsoft Corporationの、米国およびその他の国における登録商標または商標です。